ネム(NEM/XEM)といえば、過去に話題となった「コインチェックのネム流出事件」が思い出されますよね。
ただ現在では大型アップデートが実施され再度注目を集めている仮想通貨のひとつです。
また、ネム流出事件が発生したコインチェックはマネックスグループに買収されており、セキュリティ面でも安心して利用できる仮想通貨取引所へと変化しました。
今回はそんな仮想通貨ネム(NEM/XEM)について紹介していきます。
- 処理スピードとセキュリティに優れた仮想通貨
- Pol(Proof of Importance)を採用している
- 大型アップグレード版のシンボル(Symbol/XYM)について
- 仮想通貨ネム(NEM/XEM)の現在価格と買い方・取引所
仮想通貨ネム(NEM/XEM)とは?
仮想通貨ネム(NEM/XEM)は、「utopiafuture」と名乗る人物によって国や政府、中央銀行といった既存の枠組みから離れた経済的自由なプラットフォームの開発を目標に開発されました。
2017年には、シンガポールにて「NEM財団」と呼ばれる財団法人も設立されており、ネム(NEM/XEM)の普及を促進しつつNEMブロックチェーン開発にも参加しています。
ブロックチェーンとは、複雑な暗号技術によって行われる取引履歴を記録する仕組みをいいます。
ネム(NEM/XEM)は「モザイク」と呼ばれる独自トークンの発行も可能となっており、仮想通貨のみならず株式や投票、署名、NFTゲームなどに使用することも可能です。
独自トークンとは、ブロックチェーンを利用して独自の仮想通貨を発行することをいいます。
仮想通貨ネム(NEM/XEM)の特徴
仮想通貨ネム(NEM/XEM)には、以下の3つの特徴が挙げられます。
- 処理スピードとセキュリティ
- Pol(Proof of Importance)の採用
- ネムの大型アップデート版シンボル(Symbol/XYM)
では、それぞれ詳しく見ていきましょう!
処理スピードとセキュリティ
仮想通貨ネム(NEM/XEM)は、他の通貨と比べて処理スピードが速く、セキュリティが高いといった特徴をもっています。
処理スピードに関しては、代表的仮想通貨ビットコインが10分程度かかるのに対し、仮想通貨ネム(NEM/XEM)は1分程度しかかかりません。
たとえば仮想通貨を投資目的で売買する際にも素早い取引を実現可能となっています。
セキュリティ面に関しては、他の通貨と比べても非常に優秀でハッキングを受けにくい特徴をもっています。
具体的には、「Eigen Trust」と呼ばれる不正を発見するための対策が行われており、この仕組みがあるおかげで安全にネム(NEM/XEM)を利用することができます。
ネム(NEM/XEM)は決済スピードとセキュリティの2つに力を入れている仮想通貨なので、今後も更なる強化が予想されています。
Pol(Proof of Importance)の採用
仮想通貨ネム(NEM/XEM)は、Pol(Proof of Importance)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズム(承認方法)を採用しています。
Pol(Proof of Importance)は従来のコンセンサスアルゴリズム「Pow(Proof of Work)」と比べてネム(NEM/XEM)の保有量と保有期間、利用量などから得られるスコアをもとに報酬を得られる仕組みとなっています。
従来のPow(Proof of Work)では、マイニングと呼ばれる仮想通貨の取引承認に必要な計算作業に協力すれば報酬を得られる仕組みでした。
ただこのPow(Proof of Work)の仕組みでは、複雑な計算作業を行うため非常に電力が消費されることが問題視されていました。
そこで、ネム(NEM/XEM)が採用したPol(Proof of Importance)では、この電力問題を解決するとともに報酬の分配方法も変更されています。
ネムの大型アップデート版シンボル(Symbol/XYM)
仮想通貨ネム(NEM/XEM)は2021年の3月に大型アップデートを行い、シンボル(Symbol/XYM)を発行しました。
シンボル(Symbol/XYM)はこれまでのネム(NEM/XEM)の強化版としてセキュリティが大幅に向上されました。
従来のネム(NEM/XEM)でさえセキュリティが高いことで有名でしたが、今回アップデートされたことで他の仮想通貨と比較してもトップレベルの領域となっているようです。
またセキュリティ面のみならず、柔軟性や処理スピード、使いやすさまで大幅に改善されています。
処理スピードに関してはネム(NEM/XEM)の処理スピードが1分であったのに対し、シンボル(Symbol/XYM)では15秒までに短縮されたようです。
そんなシンボル(Symbol/XYM)は、2020年9月15日からオプトインも開始されています。
オプトインとは、ネム(NEM/XEM)保有者が新通貨シンボル(Symbol/XYM)を受け取る意思表示を表す付与方式のことをいいます。
オプトインのシンボル(Symbol/XYM)受け取り期間は6年間となっていますので、それまでには申請をおこなって交換してもらいましょう。
今現在ネム(NEM/XEM)を保有していなくてシンボル(Symbol/XYM)への投資を検討されている方は、「bitbank(ビットバンク)」か「GMOコイン」にて購入可能です。
仮想通貨ネム(NEM/XEM)の価格チャート

こちらは仮想通貨ネム(NEM/XEM)の月足チャート画像となります。
2018年1月に付けた最高値2.067USDから大きく値下げし、2022年3月1日現在は0.106USDとなっています。
このように仮想通貨ネム(NEM/XEM)は2018年の最高値を超えることができず、他の仮想通貨と比べても成長率が低いといえるでしょう。
ただ、アップグレード版のシンボル(Symbol/XYM)が発行されており、いずれ全てのネム(NEM/XEM)は取引できなくなってしまいますので、仕方のないことかもしれませんね。
さらにネム(NEM/XEM)のチャートを詳しく分析すると、0.1USDあたりに目立ったサポートラインを引くことができます。
この価格帯では過去に二度大きく反発していますので、これからトレンド転換するかもしれません。
そのため現在ネム(NEM/XEM)を保有しているのであれば、もう少し様子を見てから売買することをおすすめします。
ただ、これからネム(NEM/XEM)に投資を検討するのであれば、ネムのアップデート版シンボル(Symbol/XYM)の方が将来性があるのではないでしょうか。
シンボルの価格チャートは以下の記事を参考にしてみてください!
仮想通貨ネム(NEM/XEM)の将来性は?
仮想通貨ネム(NEM/XEM)には、処理スピードとセキュリティの高さ、独自トークンの発行、Pol(Proof of Importance)の採用など将来性のある内容となっています。
しかし、ネム(NEM/XEM)のアップデート版「シンボル(Symbol/XYM)」が発行され、今後すべてのネムがシンボルへ移行されるか焼却(バーン)されてしまいます。
そのため仮想通貨ネム(NEM/XEM)の将来性はシンボル(Symbol/XYM)に託されているといっても過言ではありません。
これからネム(NEM/XEM)を短期投資として購入するのであれば構いませんが、将来性を見込んで長期投資するのであれば間違いなくシンボル(Symbol/XYM)をおすすめします!
仮想通貨ネム(NEM/XEM)の買い方と取引所
仮想通貨ネム(NEM/XEM)は、仮想通貨取引所で口座開設したあと日本円を入金すれば購入可能です。
ネム(NEM/XEM)を取扱っている仮想通貨取引所は以下の3社となります。
なかでも国内で人気の高いコインチェックがおすすめです!
コインチェックであれば500円から購入できるので、はじめて仮想通貨を購入される方にも最適です。
また、はじめて仮想通貨を購入されるのであれば、以下の口座開設の手順も参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回は仮想通貨ネム(NEM/XEM)について紹介しました!
ネム(NEM/XEM)は処理スピードとセキュリティに長けた仮想通貨となっており、Pol(Proof of Importance)の採用で環境にも投資家にもやさしいなどの特徴もありましたね。
ただネム(NEM/XEM)にはアップグレード版のシンボル(Symbol/XYM)が発行されており、長期目線でいえばその将来性はシンボルへ託されることになります。
今後長期目線での投資を検討されるのであれば、シンボル(Symbol/XYM)の動向に注目するといいでしょう!
※投資は自己責任となっていますので、余剰資金にて行いましょう!